[SOA] How to Reset a SOA 11g DMS Metric

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/soaproactive/entry/how_to_reset_a_soa

[訳注]
SOA SuiteのバージョンによってDMS Spyから確認・設定できる内容に違いがありますので、ご注意下さい。

DMSって何?
DMSは'Dynamic Monitoring Service'を意味し、これを通じて、WebLogic Serverとデプロイされたアプリケーションがランタイム情報を公開します。最上位にDMSナウンのリストがあり、これらの DMSナウンには特定の値が保持されている属性が含まれています。

ランタイムDMSを見るには、実行中のWebLogicインスタンスで次のURLにアクセスしましょう。
http://<host>:<port>/dms/Spy
管理者権限でログインすると以下の画面を確認できます。


SOA環境をデプロイしていて実行中の場合、以下のようなDMSナウンに関連するSOAのリストを確認できるはずです。


コンポジット名やコンポーネントなど、デプロイされているものを単に表示しているものもありますが、SOAコンポーネントのランタイムメトリック(処理リクエスト件数、リクエストの平均処理時間など)を提供しているものもあります。これらのメトリックのほとんどは、コンポジットやコンポーネント全体で集約されたものです。

メトリックをリセットする理由

特定のメトリックを実行時にリセットすることに対して理由がいくつかありますが、ここで関心を持っているユースケースはWLDF(WebLogic診断フレームワーク/WebLogic Diagnostics Framework)Watchを構成して状態を監視する場合です。 "soainfra_component"でBPELプロセスの平均処理時間を監視しているものとします。平均時間が5秒を超えると、診断フレームワークインシデントを起動し、メトリックをリセットしたいのです。これにより、何度もWatchが起動されずに監視を継続できますし、サーバを再起動しなくて済みます。

Spyでメトリックを見てみましょう。


平均時間は1545ミリ秒です。負荷を与えて、5秒という平均処理時間のしきい値を超えるようにします。


インシデントが生成された場合に、この特定のメトリックをリセットしたいのですが、これを行うには、Spyサーブレットにいくつかの引数をURLに含めて渡します。

引数
  • operation: 指示したいオペレーション
  • format: データのフォーマット
  • cache: キャッシュデータに対する作業
  • name: リセットしたいオブジェクト名
  • recurse: 再帰的にリセットするか否か

今回使う値は以下の通りです。
  • operation = reset
  • format = raw
  • cache = refreshall
  • name = <以下で説明します>
  • recurce = all
'name' は非常に長いため、WLDF Watch構成から直接取得します。以下の式を使って、WebLogic Server管理コンソールから取得したWatchを作成しました。



ここから'name'をコピーし、URLに貼り付けます。以下が完全なURLです。
http://<HOST>:<PORT>/dms/Spy?operation=reset&format=raw&cache=refreshall&name=/soa_cluster_prod_jrockit_7001/soa_server1/soainfra/default/TestProject2/1.0/soa_a684ec4b-6c01-4901-979b-7c6b44bdee07/bpel/BPELProcess2&recurse=all
環境によって異なりますし、また名前はプロジェクトを再デプロイすると変わることがあります。

代替案として、'name'の値を手で作成する、という手があります。以下の形式で作成します。
/<DOMAIN NAME>/<SERVER NAME>/<PROJECT DEPLOYMENT PATH>/<COMPOSITE NAME>/<COMPOSITE REVISION>/<COMPOSITE LABEL>/<COMPONENT TYPE>/<COMPONENT NAME>
次のフィールドは、DMS Spyのsoainfra_component表の括弧で囲んだ列の値に相当します。
  •     COMPOSITE NAME (soainfra_composite)
  •     COMPOSITE REVISION (soainfra_composite_revision)
  •     COMPOSITE LABEL (soainfra_composite_label)
  •     COMPONENT TYPE (soainfra_component_type)
  •     COMPONENT NAME (Name)
これらのフィールドは使用しているDMSメトリックに従って変わることがあります。そのため、WLDFを使って、今後使用するテンプレートを作成することができます。

URLをブラウザに貼り付けて要求を指示します。Spyでメトリックをリフレッシュし、リセットされた状況を確認します。


'soainfra_Binding'メトリックを見て、'soainfra_component'だけがリセットされたことを確認します。


全てのメトリックをリセットするには、以下のURLを使います。
http://<HOST>:<PORT>/dms/Spy?operation=reset&format=raw&cache=refreshall&name=/&recurse=all
この記事がDMSメトリックを使ってみようと考えている人にとって役に立ち、DMSメトリックがどう機能しているかの理解に役立つことを願っています。

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