[WLS, FMW] Oracle WebLogic Server 12.2.1 Continuous Availability

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/oracle_weblogic_server_12_2

Oracle WebLogic Server 12.2.1の新機能であるContinuous Availabilityは、マルチデータセンターアーキテクチャを構成するためのEnd to Endのソリューションです。Continuous Availabilityを使うと、マルチデータセンター環境で実行しているアプリケーションは引き続きActive-Active環境で実行することができます。一方のサイトに障害が発生した場合、他方のサイトが停止したサイトのワークを回復します。アップグレードの間、アプリケーションは停止せずに引き続き実行できます。紐付けているのは自動化されたデータサイト・フェールオーバーで、フェールオーバやスイッチオーバイベント中の人的エラーとリスクを低減することを目的としています。

Reduce Application Downtime

WebLogic Zero Down Time Patching (ZDT)

停止やセッションの消失を避けつつ、パッチのロールアウトやアップデートを自動的にオーケストレーションします。ロールアウトプロセスの自動化により、リスク、コスト、セッションの停止時間を削減します。ZDTは失敗時に自動的に再実行し、試行に失敗した場合にはロールバックします。この機能の詳細を知りたい方は、以下のエントリをご覧ください。
Zero Downtime Patching Released!
https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/zero_downtime_patching_released
http://orablogs-jp.blogspot.jp/2015/11/zero-downtime-patching-released.html

WebLogic Multitenant Live Partition Migration

Multitenant環境において、ライブパーティションマイグレーションは、アプリケーションユーザへ影響を与えずに、実行中のパーティションやリソースグループを一方のクラスタから別のクラスタへ移行できる機能です。 アップグレード、負荷分散、もしくは切迫したパーティションの障害時に、アプリケーションに影響を与えずに移行することができます。

Coherence Persistence

永続ストレージにキャッシュデータとメタデータを永続化します。一つ以上のCoherenceサーバもしくはクラスタ全体に障害が発生した場合、永続データとメタデータを回復することができます。


Replicate State for Multi-Datacenter Deployments

WebLogic Cross Domain XA Recovery

あるサイトもしくのWebLogic Serverドメインがダウンした、もしくはサイト全体が落ちた場合、生存しているサイトのドメインのトランザクションを自動的に回復する機能です。この機能を使うと、Active-Active Maximum Availability Architecture (MAA) でトランザクションリカバリの自動化が可能です。

Coherence Federated Caching

Coherenceのアップデートを配布します。衝突を解決しながら、分散した地理的サイト間でCoherenceの更新を配布します。レプリケーション・モードは、データを連続的に複製し、アプリケーションによるローカルキャッシュデータへのアクセスを提供するActive-Active、パッシブなサイトがアクティブなサイトのバックアップとして機能するActive-Passive、Hubがキャッシュデータを分散したSpokeに対して複製するHub Spokeです。

Operational Support for Site Failover

Oracle Traffic Director (OTD):

高速で信頼性の高い、拡張性の富んだソフトウェアロードバランサで、ネットワーク上のアプリケーションやWebサーバへトラフィックをルーティングします。Oracle Traffic Directorはサーバの状態を認識しており、サーバをクラスタに追加すると、OTDは追加されたサーバへのトラフィックルーティングを開始します。OTD自身はActive-Active、Active-Passiveのいずれのモードでも利用可能です。

Oracle Site Guard

End-to-Endのディザスタ・リカバリ自動化を提供します。Oracle Site Guardはフェールオーバやスイッチオーバを自動化します。サイトコンポーネントを事前に定義した順序で停止させ、スクリプトを走らせ、フェールオーバ後のチェックを実行します。Oracle Site guardはフェールオーバやスイッチオーバ時の停止時間と人的エラーを最小限にします。

Continuous Availabilityでは、アプリケーションのニーズに見合う、様々なトポロジーをサポートする柔軟性を提供しています。
  • Active-Activeアプリケーション層とActive-Passiveデータベース層の組合せ
  • Active-Passiveアプリケーション層とActive-Passiveデータベース層の組合せ
  • Active-Active StretchクラスタとActive-Passiveデータベース層の組合せ
Continuous Availabilityは最大の可用性と生産性、データの整合性とリカバリ、マルチデータセンター環境におけるデータのローカルアクセス、データのアップデートへのリアルタイムアクセス、サイトのフェイルオーバーやスイッチオーバーの自動化をアプリケーションにもたらし、フェイルオーバー/スイッチオーバー時の人的エラーやリスクを削減します。Continuous Availability機能でアプリケーションが停止しないよう、保護しましょう。Continuous Availabilityについて詳細を知りたい方は、以下のドキュメント、もしくはContinuous Availabilityを説明する動画をご覧ください。
Oracle® Fusion Middleware What's New in Oracle WebLogic Server 12.2.1 12c (12.2.1)
Continuous Availability
http://docs.oracle.com/middleware/1221/wls/NOTES/whatsnew.htm#NOTES610

0 件のコメント:

コメントを投稿