[FMW] ADF Runtimes vs WLS versions as of JDeveloper 11.1.1.6.0

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/onesizedoesntfitall/entry/adf_runtimes_vs_wls_versions

[訳注]
この内容は公式発表ではありませんので、その旨ご認識下さい。

このエントリでは、Oracle WebLogic Server(以下、WLS)の管理者およびOracle Application Development Framework (ADF) をご利用のお客様に対し、ADFランタイムのバージョンとWLSのバージョンの対応をご案内し、将来の計画およびプロジェクト管理の一助としていただくことを目的としています。

ここでは、Oracle JDeveloperの2つの異なるブランチについて説明します。すなわち、11.1.1.1.0~11.1.1.6.0までの11.1.1.x.0ブランチ、他方11.1.2.0.0~11.1.2.1.0を含む11.1.2.x.0ブランチについてです。このエントリをご一読頂く上で、読者は、2個の異なるブランチについて知っておいて頂く必要があります。

最新のOracle JDeveloper 11.1.1.6.0では、OracleのADFランタイムバージョンとWLS管理者が知っておくべきWLSのバージョンの組み合わせに少々変更があります。

JDeveloper 11gのリリース以来、JDeveloper 11gの新リリースでは、WLSも新バージョンにする必要がありました。例えば、以下のような具合です。
  • ADF ランタイムのバージョンが 11.1.1.1.0 なら WLS 10.3.1
  • ADF ランタイムのバージョンが 11.1.1.2.0 なら WLS 10.3.2
  • ADF ランタイムのバージョンが 11.1.1.3.0 なら WLS 10.3.3
  • ADF ランタイムのバージョンが 11.1.1.4.0 なら WLS 10.3.4
  • ADF ランタイムのバージョンが 11.1.1.5.0 なら WLS 10.3.5
この歴史は11.1.1.6.0 Certification and Support Matrixのサマリ、Application Serverの項で明記されています。

Oracle JDeveloper and Application Development Framework 11g
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/index-091111.html#Application_Servers

JDeveloper 11.1.1.6.0のリリースにあわせ、ADFランタイムのバージョンとWLSのバージョンの組み合わせが微妙に変化したことにご注意下さい。最新のADFランタイム11.1.1.6.0は、WLS10.3.6WLS10.3.5で利用できます。これは、11.1.1.xのブランチではじめて、WLSの2つのバージョンで実行可能なバージョンです。現在WLS 10.3.5をお持ちか、もしくはWLS 10.3.6をインストールしたばかりなら、11.1.1.6.0のADFランタイムを両方にインストールできるのです。

ここで気を付けて欲しいのは、逆の組み合わせは使えないということです。WLS 10.3.6をインストールしている場合、ADFランタイムは11.1.1.6.0しか動作保証されていません。11.1.1.5.0のADFランタイムは動作保証されていません(もちろん、ADFランタイム 11.1.1.5.0はWLS 10.3.5で動作保証されています)。

OOWで明らかになったロードマップ以上の、将来のOracle JDeveloperのバージョンの詳細を公にコメントする立場にはありませんが、11.1.1.x.0ブランチの将来のリリースについては、この傾向が続くと思われます(shouldが斜体字になっていることにご注意下さい。この内容は保証されません)。すなわち、11.1.1.6.0以後のランタイムはWLS 10.3.5でもWLS 10.3.6でも動作するであろう、ということです。

ADF take aways from Oracle Open World 2011 (One size doesn't fit all)
http://one-size-doesnt-fit-all.blogspot.com.au/2011/10/adf-take-aways-from-oracle-open-world.html

この傾向の兆しを知ることは、お客様にとって明らかにお役に立つことです。以前のリリースでは、お客様はOracle JDeveloperの各11.1.1.X.0のために、WLSサーバの新しいセットを用意するという、非常にコストの高い作業が必要だったからです。

JDeveloperの他の11.1.2.X.0ブランチの場合、Certification and Support Matrixによれば、現在の要件は、ADFランタイム 11.1.1.5.0がインストールされており、ADFランタイム 11.1.2.x.0パッチを適用しているWLS 10.3.5が動作保証されています。

Oracle JDeveloper and Application Development Framework 11g Release 2
Application Servers
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/jdev11gr2-cert-405181.html#Application_Servers

OOWからのOracleのロードマップをご覧になっている方であれば、今後JDeveloper 12cリリースが出てくることにお気づきと思います。バージョンやリリース日など具体的なことを申し上げることはできないのですが、ADF 12cランタイムは(WLS 10.3.xではなく)WLS 12cでのみ動作すると言って良いかと思います。既にリリースされているバージョン以後の情報はないので、読者の皆様には現行もしくは将来のWLS 12cバージョンが現時点でADF 12cに対応すると仮定すべきではありません。基本的にこれは公式リリースの発表を待って下さい。この最後の段落からわかることは、JDeveloperの12cのリリースには、新しいWLS 12cが必要である、ということだけです。つまりリリースされた時点で、プラットフォームを移行したいならば、将来の計画の努力を支援するはずのWLS 12cの新しいリリースが必要になるはずです。

ADF以外にも、同じルールが全面的に適用されますので、SOA Suiteなどを含むFusion Middlewareに関心があるお客様はご注意下さい。しかし、私のブログを読んで下さる方々はADF開発者がほとんどなので、ADFランタイムに特化して説明しています。

この説明やCertification and Support Matrixで不明点がありましたら、(原文に)コメントをお願いします。わかりやすい表現に直していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

このエントリ執筆に協力してくれたBrian Fryに感謝いたします。

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