[Identity Management, Security] Globe Trotters Edition: Virgin Media brings WiFi to London Tube for Olympics 2012

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/OracleIDM/entry/virgin_media_delivers_wifi_on

(寄稿者)Ben Bulpett, aurionPro SENA

Virgin Mediaはイギリスで最初にブロードバンド、TV、モバイル、家庭電話サービスを統合した会社です。2012年のロンドンオリンピックにあたり、Virgin MediaはパートナーであるaurionPro SENAと共に、Oracle Identity Managementソリューションを使って無料のセキュアなWiFiサービスをロンドンの地下鉄で提供しました。そう、今日ロンドン地下鉄でセキュアなWiFiが使えるのは、ID管理を使っているからなのです!そして、ロンドンオリンピックの遺産として、Oracleのアーキテクチャが他のVirgin Mediaサービスが利用するプラットフォームになっています。是非以下の動画をご覧ください。

このエントリおよび近日開催するWebcastでは、Identity Management、具体定期にはOracle Virtual Directory(OVD)とOracle Entitlements Server(OES)を使い、Virgin Mediaがどうやってバックエンドのレガシーシステム(外だしするよう設計されていない)を使ってサービスを提供したのか、を分析します。.

この大規模な事業の課題はたくさんあります。プロジェクトの最初のスコープはロンドン地下鉄Zone1の72の駅を対象にしていました。ひと駅あたり2個以上のプラットフォームがあって、駅に数百人がいると仮定すれば、サービスは2分ごとに11万5000セッションをサポートする必要がありました。そしてもちろん、customer experienceが鍵でした。つまり、ユーザーにシームレスな体験を提供しながら、ピーク時でも、高可用性を担保する、ということです。

顧客情報を保持している現在のシステムやデータベース、ディレクトリはレガシーアーキテクチャ上にありすぎるほど存在していますが、これらはどれも外出しできるように設計されてはいませんでした。aurionPro SENAと共に、Virgin Mediaは、Oracle Virtual Directoryを使った抽象化レイヤを構成して、顧客データのビューを提供するキャリアクラスのディレクトリを構築し、Oracle Entitlements Serverと統合して、顧客が無料WiFiサービスを利用できるか否かを判断するルールベースの資格付与サービスを構築しています。

Virgin Mediaは、2012年ロンドンオリンピックまでに構築が必須だった、ロンドン地下鉄での無料WiFiサービス(Metro WIFI)を安全に提供することに成功しました。Virgin Mediaによれば、ロンドン地下鉄のWiFiは大成功を収め、70万人以上がすでに利用し、毎日数百万もの接続があります。

しかしながら、オリンピック後にサービス利用の拡大を目論んでいました。付加価値として、サービスをすべての顧客に追加するだけでなく、他のプロバイダにプロバイダの卸も追加しようとしていました。

Metro WiFiと同じようなEnd-to-Endの機能は既存のVirgin Mediaサービスにはありませんでしたので、スクラッチですべてのサービスを作るよりも、Virgin Mediaはすでに自社環境にあるコンポーネントを再利用したかったのです。この新しいサービスをVirgin Media BroadbandやVirgin Media Mobileの既存顧客に利用してもらおうと考えていたためですが、これらの既存コンポーネントが主としてバックエンドのユーザー認証や認可機能(RADIUS、Central LDAP、Virgin Mobileユーザーシステム)にありました。

しかし、こうしたシステム間をつないでVirgin Media WiFiサービスを利用できるようにする仕組みはまだなかったので、本当のところは、このソリューションは既存のコンポーネントを使って構成されており、それらの間を新たに関係づけて、極力新規コンポーネントを使わずに統合したソリューションを提供しています。

ソリューションは3個のOracleソフトウェアコンポーネントからなり、Oracle Hardwareプラットフォーム上で動作しています。

OESはOVDに統合され、認可コンテキストを標準LDAPの検索に提供しています。これを利用すると、OESが提供する認可ポリシーを集中管理機能を使いながら、Steel Belted Radiusは標準LDAPインターフェースを使って異なるユーザーリポジトリのユーザーを認証し、公衆WiFiサービスの利用可否を認可することができます。

このソリューションは、OESに対する認可処理要求の結果を含むLDAPリクエストに、数多くの仮想属性を追加するOVDが作用しています。その後、Steel Belted Radiusがこれらの仮想属性を取り出し、WiFiサービスへの接続を許可・否認することにより、認可を実行します。

ロンドン地下鉄WiFiサービスはVirgin Mediaブロードバンドおよび契約モバイルユーザーベース(Virgin MediaおよびVirgin Mobile)のすべてが利用できるようになるでしょう。

このソリューションに関する詳細を知りたい方は、まもなく実施されるVirgin MediaによるWebcastで情報を入手して下さい。この中で、Virgin Mediaのアーキテクトの一人であるPerry BantonがソリューションパートナーであるaurionPro SENAと共にソリューションの詳細を説明してくれるでしょう。
Virgin Media Takes Identity Management Underground
http://event.on24.com/r.htm?e=558738&s=1&k=C9A6E9B7B1FD0238CF2816D5F8510694
2013年3月28日(木)午前10時(PDT)、午後1時(EDT)
2013年3月29日(金)午前2時(JST)


執筆者について

Ben BulpettはイギリスのaurionPro SENAでAlliance and Enterprise Accounts Directorをつとめています。彼はaurionPro SENAとOracle  UK間の間を取り持っているだけでなく、数多くの重要な戦略的な顧客を担当する役割も担っています。

BenはaurionPro SENAに3年以上在籍し、Oracleとの関係発展に尽力し、Oracle UK and EMEA Partner of the Yearになるため、aurionPro SENAをリードしていました。彼はまた、Virgin MediaでMetro WiFiソリューションに向けOracle製品を配信するチームのリーダーでもありました。Benは25年以上のコンピュータ業界の経験との知識があります。aurionPro SENAに移る前は、営業職や管理職など(CAでのDirector Security Sales、NovellでのUK Sales Directorを含む)を歴任し、重要な企業顧客とMindjet UK Limitedのパートナーを担当していました。既婚で、6人の子供がいます。

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