[WLS] WebLogic Server 12.2.1.2 Datasource Gradual Draining

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/weblogic_server_12_2_11

2014年10月にOracle WebLogic Server 12.2.1をOracle Fusion Middleware 12.2.1リリースの一つとしてリリースしました。そして、2015年10月に最初のパッチセットリリースである12.2.1.1をリリースしています。そして今週、2個目のパッチセットである12.2.1.2がご利用いただけるようになりました。この新しいWebLogic Server 12.2.1.2のインストーラはOracle Technology Network、Oracle Software Delivery Cloudからダウンロードできます。
Oracle WebLogic Server Installers
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/downloads/wls-main-097127.html
Oracle Software Delivery Cloud
https://edelivery.oracle.com
(訳注)
My Oracle Supportからもダウンロードいただけます。
My Oracle Support
https://support.oracle.com
新しいWebLogic Serverに対応したドキュメントもご利用いただけるようになっています。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0
http://docs.oracle.com/middleware/12212/wls/index.html
あまり紹介されていませんが、新しいデータソースの機能がいくつかあります。そのうちの一つが、”gradual draining”と呼ばれるものです。
計画的なメンテナンスがOracle RAC構成で発生する場合、計画的なサービスダウンのイベントを当該データベースを利用するActive GridLinkデータソースが処理します。デフォルトでは、プール内の予約されていない接続全てを閉じ、借りられていた接続はプールに返却された際に閉じられます。ただこの処理は以下の理由で性能にむらが出る可能性があります。
  • 代替インスタンスで新規接続を作成する必要がある
  • 他のインスタンスでログオンストーム(logon storm:ログオンの嵐)が発生する可能性がある
即座に接続を全て停止するのではなく、徐々に接続を排出するほうが望ましいのです。アプリケーションは接続が閉じられるまで排出時間を定義することができます。これあデータソースの接続プロパティ中の weblogic.jdbc.drainTimeout 値を使って構成します。いつも通り、WebLogic Server管理コンソールやEnterprise Manager、WLSTで設定することができます。下図は管理コンソールでの設定例です。


結果、接続は段階的に5秒間隔で閉じられます。アプリケーションがアクティブに接続を使用している場合、代替インスタンスで接続を同じ速度で作成します。下図は、一定の負荷を生成するサンプルアプリケーションを使い、1分間での接続の排出と新規接続の作成のデモの結果です。gradual drainingがない場合、停止したインスタンスのキャパシティはLBAの割合と同様に即座になくなり、迅速に代替インスタンス上で接続を作成することになるでしょう。


RACサービスのライフサイクル、データソースの一時停止やシャットダウン、接続サスペンションやシャットダウン、接続のグラビテーション(リバランス)などとの相互作用について詳細が記載が、以下のドキュメントに記載されています。
Oracle® Fusion Middleware Administering JDBC Data Sources for Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.2.0)
Gradual Draining
http://docs.oracle.com/middleware/12212/wls/JDBCA/gridlink_datasources.htm#JDBCA373
WebLogic Serverデータソースのその他の領域のように、Oracle Database 12.2ドライバおよびサーバとともに利用する場合に、この機能は自動的に強化される予定です。詳細は、Database 12.2が出たタイミングでお知らせします。

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